キミのとなり。
「なんで笑ってんだよ。」


だって、自然に顔が綻んできちゃうよ。


めちゃめちゃかわいいじゃん!


「早く答えろっ!」


またいつものドS口調に戻る仁。


「あんなの冗談だよジョーダン!」


「はぁ!?お前俺の事なめてんのか!」


「さっ、もーどろ!」


「あっコラ!待てっ、話しは終わってない!」


早足で戻る私の後ろから、今日は仁がついてくる。


いつもは仁の背中ばかり追い掛けているけど、たまにはこういうのも悪くない。


何気に、嫉妬=好きの証拠


という定義を私に示した仁。


遠回しに“好き”と言われたみたいでうれしかった。



「今夜はぐっすり眠れそうだな!」



「で……、本当に冗談?」



「しつこいよ!」


< 273 / 554 >

この作品をシェア

pagetop