キミのとなり。
タクシーで走ること40分ぐらいだろうか。
空港に到着し、搭乗手続を済ませると出発までの間、思い思いの時間を過ごす事にした。
「じゃー私たち向こうでお土産見てくるね!」
そう言って晶子たちは私たちに手を振って売店の奥へ消えて行った。
「あいつらまだ買う気かよ。」
「……。」
「どっかでコーヒーでも飲むか。」
「……うん。」
私はただただ仁の後を追って歩いた。
明らかに様子がおかしい私に気付いていながら仁は何も問い詰めなかった。
「コーヒーふたつ。」
悠長な英語で店員に注文をすると、コーヒーを受け取り席で待つ私の元へやってきた。
「ん。」
「ありがとう。」
席に着くと仁は、頭に被ったニット帽とサングラスを外した。
「疲れたか?」
「……え?」
「口数減ったから。」
「……。」
正面で優雅にコーヒーを飲む仁に目をやる。
やっぱりちゃんと聞くべきなのかもしれない。
こんなモヤモヤしたまま日本に帰りたくない。
さくらが嘘を言っているだけかもしれないし。
そう思って固く結んだ口を開いた。
「じっ……」
『あれ!?もしかしてマイクロシティのジンさんじゃないですか!?』
言いかけた時だった。
私の背後から若い女性の声がした。
空港に到着し、搭乗手続を済ませると出発までの間、思い思いの時間を過ごす事にした。
「じゃー私たち向こうでお土産見てくるね!」
そう言って晶子たちは私たちに手を振って売店の奥へ消えて行った。
「あいつらまだ買う気かよ。」
「……。」
「どっかでコーヒーでも飲むか。」
「……うん。」
私はただただ仁の後を追って歩いた。
明らかに様子がおかしい私に気付いていながら仁は何も問い詰めなかった。
「コーヒーふたつ。」
悠長な英語で店員に注文をすると、コーヒーを受け取り席で待つ私の元へやってきた。
「ん。」
「ありがとう。」
席に着くと仁は、頭に被ったニット帽とサングラスを外した。
「疲れたか?」
「……え?」
「口数減ったから。」
「……。」
正面で優雅にコーヒーを飲む仁に目をやる。
やっぱりちゃんと聞くべきなのかもしれない。
こんなモヤモヤしたまま日本に帰りたくない。
さくらが嘘を言っているだけかもしれないし。
そう思って固く結んだ口を開いた。
「じっ……」
『あれ!?もしかしてマイクロシティのジンさんじゃないですか!?』
言いかけた時だった。
私の背後から若い女性の声がした。