キミのとなり。
弘人はパッと立ち上がった。
「まぁー、なんだかんだ言っても決めるのはお前だし、俺がああだこうだ言えるもんじゃねーけど。」
ゆっくり私に背を向ける。
「つまり、あれだ。……そういう潔さがアダになる事もあるって事だ!」
「……。」
なんだか逞しく見えた。
「答えを出すのは、よく考えてからでも遅くないんじゃねぇか?……なぁ?」
弘人はいつも以上に優しい笑顔でこちらを振り返った。
「……ありがとう弘人。」
弘人だけじゃない、みんなに感謝しなきゃいけないね。
私の本当の幸せがどこにあるのか、私以上に周りのみんながわかってくれてるんだよね。
でも……
私の中の答えは変わらない。
確かに、1番は仁の仕事の事を考えて出した結果だけどそれだけじゃない。
自分の為にも、その方がいいんだって感じるんだ。
仁のことは大好きだし、変わらず尊敬してる。
だけど、きっと仁はもっともっと上を目指せる人だから。
このまま同じ場所に留まっているような人ではないから。
だから、一緒にいたらきっともっと寂しくなる。
そんな時もしかしたらふと、仁の仕事を憎んでしまう時があるかもしれない。
どんどんどんどんスターになる仁を見て、隣にいるなんの取り得もない自分を虚しく感じてしまう時があるかもしれない。
そういう複雑な思いがもつれた糸の様に、私の中で絡まり合っている。
その糸が解ける日は……
いつ、どんな時だろう。
私が仁を忘れる時……
なのかな。
「まぁー、なんだかんだ言っても決めるのはお前だし、俺がああだこうだ言えるもんじゃねーけど。」
ゆっくり私に背を向ける。
「つまり、あれだ。……そういう潔さがアダになる事もあるって事だ!」
「……。」
なんだか逞しく見えた。
「答えを出すのは、よく考えてからでも遅くないんじゃねぇか?……なぁ?」
弘人はいつも以上に優しい笑顔でこちらを振り返った。
「……ありがとう弘人。」
弘人だけじゃない、みんなに感謝しなきゃいけないね。
私の本当の幸せがどこにあるのか、私以上に周りのみんながわかってくれてるんだよね。
でも……
私の中の答えは変わらない。
確かに、1番は仁の仕事の事を考えて出した結果だけどそれだけじゃない。
自分の為にも、その方がいいんだって感じるんだ。
仁のことは大好きだし、変わらず尊敬してる。
だけど、きっと仁はもっともっと上を目指せる人だから。
このまま同じ場所に留まっているような人ではないから。
だから、一緒にいたらきっともっと寂しくなる。
そんな時もしかしたらふと、仁の仕事を憎んでしまう時があるかもしれない。
どんどんどんどんスターになる仁を見て、隣にいるなんの取り得もない自分を虚しく感じてしまう時があるかもしれない。
そういう複雑な思いがもつれた糸の様に、私の中で絡まり合っている。
その糸が解ける日は……
いつ、どんな時だろう。
私が仁を忘れる時……
なのかな。