キミのとなり。
突然の告白!
――終業後、
“ごめん、急用が出来たから先に帰ってて!”
一緒に帰る約束をしていた若菜ちゃんにメールを送った。
よし!
パタンッと携帯を閉じた時、目の前に桜井君がいる事に気付いた。
「おぉっ!」
「……行くで。」
ビっ、ビビったぁ……
「…はい。」
少し不機嫌そうに早足で歩く彼に付いて歩いた。
会社を出た所でタクシーを拾い乗り込む。
珍しくタクシーの中でも桜井君は一言も話さなかった。
レストランに到着し、この前と同じ席に案内され向かい合って腰掛けた。
まだ不機嫌そうにおしぼりで手をふいている。
気まずい空気が漂う中…
桜井君は立ち上がる。
ドキッ!
無言のままどこかへ行くと、しばらくして両手に料理の盛られたお皿を持って席に戻ってきた。
「はい、どうぞ。」
そう言って私に差し出す。
「あっ……ごめん、ありがとう。」
口を聞いてくれてちょっとホッ……。
「んで?何がどういう事?」
席に着くなり彼は私にそう聞いた。
フォークを持つ手が思わず止まる。
「え、あっ……」
「なんで、別れたん?」
「あっあのね、……」
私は昨日の事を桜井君に話した。
話しを聞き終わった桜井君はフォークでチキンを刺したまま私を見ている。
「その佐田って人……怖いなぁ。」
苦笑い…。
「そこまでやるか普通…」
呆れた顔でジンジャエールに手を伸ばす。
一口飲み終えると、ちらっと私を覗き込みこう確認した。
「そんなんで、別れて後悔ないんか?」
ズキッ…
その答えはまだわからない。
「本当は、すでにしてるのかも……後悔。」
「え……」
“ごめん、急用が出来たから先に帰ってて!”
一緒に帰る約束をしていた若菜ちゃんにメールを送った。
よし!
パタンッと携帯を閉じた時、目の前に桜井君がいる事に気付いた。
「おぉっ!」
「……行くで。」
ビっ、ビビったぁ……
「…はい。」
少し不機嫌そうに早足で歩く彼に付いて歩いた。
会社を出た所でタクシーを拾い乗り込む。
珍しくタクシーの中でも桜井君は一言も話さなかった。
レストランに到着し、この前と同じ席に案内され向かい合って腰掛けた。
まだ不機嫌そうにおしぼりで手をふいている。
気まずい空気が漂う中…
桜井君は立ち上がる。
ドキッ!
無言のままどこかへ行くと、しばらくして両手に料理の盛られたお皿を持って席に戻ってきた。
「はい、どうぞ。」
そう言って私に差し出す。
「あっ……ごめん、ありがとう。」
口を聞いてくれてちょっとホッ……。
「んで?何がどういう事?」
席に着くなり彼は私にそう聞いた。
フォークを持つ手が思わず止まる。
「え、あっ……」
「なんで、別れたん?」
「あっあのね、……」
私は昨日の事を桜井君に話した。
話しを聞き終わった桜井君はフォークでチキンを刺したまま私を見ている。
「その佐田って人……怖いなぁ。」
苦笑い…。
「そこまでやるか普通…」
呆れた顔でジンジャエールに手を伸ばす。
一口飲み終えると、ちらっと私を覗き込みこう確認した。
「そんなんで、別れて後悔ないんか?」
ズキッ…
その答えはまだわからない。
「本当は、すでにしてるのかも……後悔。」
「え……」