キミのとなり。
画面の中の仁が、突然歌うのを止めた。
次の歌詞が出てこないのか仁はマイクに手を置きながら顔を俯かせている。
どうしたのっ……
こんな事今まで一度もなかったのに。
しばらくして歌詞を思い出し、気を取り直して歌い出した。
「どうしちゃったんですかね……ジン。」
泣くのも忘れて画面を見ている若菜ちゃん。
歌が終わり悔しそうに両手で顔を隠す仁の映像の後、画面はCMに切り替わった。
「はぁー…」
若菜ちゃんが溜息を付きながらソファーにもたれ込む。
「もしかして、仁も引きずってるんじゃないですか…先輩の事。」
「えっ…」
「仕事が手につかないんですね、きっと。」
若菜ちゃんが何気に言ったその言葉に
私は山ほどの不安を募らせた。
仁の邪魔をしない為に別れを決めたのに、
もしその事で仁の仕事に支障をきたすような事があったら、私どうすれば……。
次の歌詞が出てこないのか仁はマイクに手を置きながら顔を俯かせている。
どうしたのっ……
こんな事今まで一度もなかったのに。
しばらくして歌詞を思い出し、気を取り直して歌い出した。
「どうしちゃったんですかね……ジン。」
泣くのも忘れて画面を見ている若菜ちゃん。
歌が終わり悔しそうに両手で顔を隠す仁の映像の後、画面はCMに切り替わった。
「はぁー…」
若菜ちゃんが溜息を付きながらソファーにもたれ込む。
「もしかして、仁も引きずってるんじゃないですか…先輩の事。」
「えっ…」
「仕事が手につかないんですね、きっと。」
若菜ちゃんが何気に言ったその言葉に
私は山ほどの不安を募らせた。
仁の邪魔をしない為に別れを決めたのに、
もしその事で仁の仕事に支障をきたすような事があったら、私どうすれば……。