キミのとなり。
会社に向かいながら昨日のあいつの歌を思い出していた。
悔しいけどいい歌だったな。
まだ頭の中に響いてる。
ふと、目の前を見ると弘人がいた。
あの電話以来、まともに話しをしていなかったから、ちゃんと話したい。
そう思って駆け寄ろうとした時――
弘人の真横にピッタリくっついて歩く人がいる事に気付いた。
水原紗枝……
思わず立ち止まる。
楽しそうに話す二人。
とても仕事の話しをしているようには見えない。
私は弘人の彼女なのに……自信がない。
たったこれだけの事で、不安に押し潰されそうになる。
私、わがままなのかな?
私がもっと大人にならなきゃいけないの?
結局声もかけられず、社内へ消えて行く二人の姿を見て見ぬ振りすることしかできなかった。
最近、弘人との間に目に見えない距離を感じる。
だから勇気を出して向き合おうと思って、弘人にメールを送信した。
『今日会いたい』
返信はすぐ来た。
『仕事終わったら待ってて』
それだけなのに、なんだか少しホッとした。
悔しいけどいい歌だったな。
まだ頭の中に響いてる。
ふと、目の前を見ると弘人がいた。
あの電話以来、まともに話しをしていなかったから、ちゃんと話したい。
そう思って駆け寄ろうとした時――
弘人の真横にピッタリくっついて歩く人がいる事に気付いた。
水原紗枝……
思わず立ち止まる。
楽しそうに話す二人。
とても仕事の話しをしているようには見えない。
私は弘人の彼女なのに……自信がない。
たったこれだけの事で、不安に押し潰されそうになる。
私、わがままなのかな?
私がもっと大人にならなきゃいけないの?
結局声もかけられず、社内へ消えて行く二人の姿を見て見ぬ振りすることしかできなかった。
最近、弘人との間に目に見えない距離を感じる。
だから勇気を出して向き合おうと思って、弘人にメールを送信した。
『今日会いたい』
返信はすぐ来た。
『仕事終わったら待ってて』
それだけなのに、なんだか少しホッとした。