キミのとなり。
しばらくして、お色直しを済ませた新婦が入場して来る。



優しそうな水色がよく似合う。



お似合いな二人をキャンドルの炎の向こうから祝福した。



披露宴も終盤に差し掛かった頃、突然司会者から発表があった。




《えー実はここで新郎新婦にも内緒にしておりましたが、皆様に素晴らしいサプライズをご用意致しております!》



え?何?



サプライズ?



《ザワザワザワ…》



会場が一斉にざわつき始める。




「なんなんですかね~?サプライズって!」



若菜ちゃんも食べるのをやめて司会者に見入っている。


 
前の席で弘人とあづささんも目を合わせて首を傾げている。



《えー実は、新婦あづささんが大ファンだというあるアーティストの方々に来ていただいております!》



えっ…?



『えー何々!アーティストだって!』



『えっ芸能人!?』



『うそっ誰!?』



会場は益々盛り上がり始めた。




《それでは、お呼び致しましょう!!》




“ドキッドキッ…”




《マイクロシティー!!》



えっ。



嘘でしょ―…






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