キミのとなり。
「どういう事っ!?」



「あの場に居合わせた誰かが売ったんだよ、きっと。」



「嘘っ……有り得ないよ!」



「ジンはただでさえマスコミに目ぇ付けられてるからな…こういう写真は高くで売れるんだよ。」



そんなっ……



ひどいよっ。



仁があんなに真剣な思いで唄ってくれたのに見世物にするなんて……



「千秋ちゃん、気をつけた方がいいよ、マスコミはこういうの嗅ぎ付けるの早いからね。千秋ちゃんの周りにも現れるかも……」



そんなっ……



もう、やだ……。



どうして、次から次にこう問題ばかり起こるの!?




私たちは結ばれちゃダメなの!?



「さっき言いかけた事…」



「え…」



「千秋ちゃんも、仁の事まだ好きなんだよね?」



ケンチャンのまっすぐな眼差し



私は目を反らさず頷いた。


そう、私は仁が好き。



仁以外、考えられないよ。





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