キミのとなり。
「あぁ~……腹痛ぇ。」



「知らないよ!勝手に笑ってるだけでしょ!」



うっすら涙目だしっ。



仁はやっと笑いが治まると、気を取り直してこう言った。



「まぁ、とりあえずそれまでは会わないから。また、連絡する。」



「あ、うん。」



なんかそうハッキリ言われると、寂しい……。



「次会う時はお前の夢叶えてやっからなっ。」



ポンッと私のおでこを突いて仁が悪戯にそう言った。


「だから違うってば!」



と言いながら顔面真っ赤な私…。



「ハハッ、じゃーな!」



「う、うん。じゃー。」



暗がりに去って行く仁の背中をいつまでも見送った。


しばらく…


会えないんだなぁ。



でも、大丈夫!!



やっと向き合えたんだもん。



もう余計な事考えない。



私の頭には仁と幸せになる事しかない。



時は短し、




恋せよ乙女!!!


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