キミのとなり。
電車を降りて、会場に向かうと既に周りにはジンやケンチャンの顔写真の入ったうちわを持っている若い子達で賑わい始めていた。
アイドル並だなー…。
私達っ、もしここで正体がばれたら……
殺されるかもっ!?
“ゾクゾクッ…”
「どうします?」
「えっ!?…あー。」
キョロキョロと辺りを見渡す。
佐田さんはー…。
その時――
「よく来たわね。」
背筋がゾッとなる声がした。
ゆっくり振り返ると、そこにサングラスをかけた佐田さんが仁王立ちしていた。
「こっ…こんにちわ!」
慌てて頭を下げる。
「先輩?」
隣でキョトンとしている若菜ちゃん。
「あっこの子は友達のわっ…安西若菜さんです!」
佐田さんはサングラスの向こうから鋭い視線を若菜ちゃんに送っている。
「若菜でぇす。」
ガクッ…
いつも通りのノリで挨拶をする若菜ちゃん。
慌てて小声で耳打ちする。
「この人がマイクロシティの事務所の佐田さん!」
「あぁ!!ケンチャンがいつもお世話になってます!」
と、若菜ちゃんはいきなり訳のわからない挨拶をして頭を下げた。
「何言ってんの!!」
「え?だって…」
「だってじゃないよ!」
私と若菜ちゃんのやりとりを呆気にとられながら見ていた佐田さんが口を開いた。
「まぁいいわ!……来て。」
「………。」
え……。
佐田さんは会場の入口ではなく、裏口のような所から中へ入っていく。
私と若菜ちゃんも慌ててその後に続いた。
「ケンチャンたちの所に連れて行ってくれるんですかね~?」
「っなわけないじゃん!」
後ろから茶々を入れる若菜ちゃんは放っておいて……
私は一人心臓バクバクだった。
一体何があるの?
あの佐田さんが考える事だもん、覚悟しておかないと。
アイドル並だなー…。
私達っ、もしここで正体がばれたら……
殺されるかもっ!?
“ゾクゾクッ…”
「どうします?」
「えっ!?…あー。」
キョロキョロと辺りを見渡す。
佐田さんはー…。
その時――
「よく来たわね。」
背筋がゾッとなる声がした。
ゆっくり振り返ると、そこにサングラスをかけた佐田さんが仁王立ちしていた。
「こっ…こんにちわ!」
慌てて頭を下げる。
「先輩?」
隣でキョトンとしている若菜ちゃん。
「あっこの子は友達のわっ…安西若菜さんです!」
佐田さんはサングラスの向こうから鋭い視線を若菜ちゃんに送っている。
「若菜でぇす。」
ガクッ…
いつも通りのノリで挨拶をする若菜ちゃん。
慌てて小声で耳打ちする。
「この人がマイクロシティの事務所の佐田さん!」
「あぁ!!ケンチャンがいつもお世話になってます!」
と、若菜ちゃんはいきなり訳のわからない挨拶をして頭を下げた。
「何言ってんの!!」
「え?だって…」
「だってじゃないよ!」
私と若菜ちゃんのやりとりを呆気にとられながら見ていた佐田さんが口を開いた。
「まぁいいわ!……来て。」
「………。」
え……。
佐田さんは会場の入口ではなく、裏口のような所から中へ入っていく。
私と若菜ちゃんも慌ててその後に続いた。
「ケンチャンたちの所に連れて行ってくれるんですかね~?」
「っなわけないじゃん!」
後ろから茶々を入れる若菜ちゃんは放っておいて……
私は一人心臓バクバクだった。
一体何があるの?
あの佐田さんが考える事だもん、覚悟しておかないと。