キミのとなり。
それからしばらく待っていたけど、一向に仁がくる気配はなかった。



……どうしたの、仁。



もうすぐ11時だよ。



なんで…来てくれないの?


誕生日、終わっちゃうよ。



その時――



“チャラララ…♪…”



手に握り締めた携帯が鳴った。



慌てて着信を確認。



着信はケンチャンだった。



“ピッ…”



「もっもしもしケンチャン!?」



《ちっ千秋ちゃんっ…》



電話の向こうでケンチャンはなぜか取り乱した様子だった。



「どうしたの?あっ仁から連絡あった?」



《ちっ千秋ちゃん、いっ…今から話すこと…》



「え?」



《……落ち着いてっ…聞いてね。》




……え、何?



なんだか物凄く嫌な予感が胸に走った……。



「……何?」



《…仁がっ……》



えっ―…



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