キミのとなり。
「…えっ今からって先輩、有給休暇でも取ったんですか?」



若菜ちゃんの問い掛けに首を横に振った。



三人は意味がわからず、ちらちらと顔を見合わせる。



よく考えると、この三人が一緒になるのはこれが初めてだ。



報告するにはちょうどよかった……。



「みんなに報告があるの。」


私は、昨日決意した事をみんなに話すことにした。



三人は黙ったまま私を見ている。



「会社、辞める事にしたんだ。」



『えっ!?』



私の答えを聞いた瞬間、三人は声を揃えて驚いた様子を見せた。



「辞めるって……ほんまに?」



「うん!」



「なっ…なんでまた急に…」



「傍に…、いたいから。」


そう、大好きな仁の傍に。


少しでも長く一緒にいたい。



何にもできないかもしれないけど、ただ隣にいたいんだ。



いつ目を覚ますかはわからないけど……



もしかしたら明日、目を覚ますかもしれない……



その時に、どうしても横にいたい。



仁のとなりにいたいから。



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