キミのとなり。
20歳で入社して丸5年か…



長かったような短かったような……



この5年の間に数え切れないぐらい泣いて笑って怒って……


でも、やっぱり私の生活の中心にはいつも仁の存在があったな…。



仕事が手に付かなかった事だってたくさんあった…



最初から最後まで、私の頭の中は仁でいっぱいだった。



こんなに・・・



こんなに人を好きになれた私はきっと、幸せ者だよね。



だから、そう思うから全てを投げ出してでも仁といる事を選んだんだよ。



その先に待っているのが天国でも地獄でも……



今、私ははっきり言えるよ。


この広い世界で、



仁に巡り逢えてとってもとっても



幸せですと―……



私はその足で、昨日の花屋に立ち寄り、またブルースターの花束を買った。



仁、待っててね。



今から会いにいくよ。

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