キミのとなり。
その日の夜――



突然、部屋に若菜ちゃんがやってきた。



「どうしたの?」



息を切らせた彼女は、必死に私の部屋にあるパソコンを指差す。



「…せっ先輩!…パッパソコン…」



「パソコン?」



訳もわからずとりあえずパソコンの電源を入れた。



一体…なんだ?



しばらくして息を落ち着かせた若菜ちゃんが事情を語り出す。



「ちょっちょっとこれ見てください!」



「え?」



“カチッカチカチ…”



若菜ちゃんは何やらネットでどこかのサイトを開いている。



私は横から画面を覗き込んだ。



ん?



《マイクロシティファンサイト》



そこにはそう書かれている。



「……これは?」



「これ、マイクロシティのファンが作ったサイトなんですけど、ちょっとここ見てください。」



“カチッ”



若菜ちゃんはあるページを開いた。



《ジンの恋を応援する会》


え…?



そこにはそう記されていて、たくさんのファンからのコメントが寄せられていた。



若菜ちゃんがひとつひとつそのコメントを開いて私に見せた。


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