キミのとなり。
私は一体何人の人に支えられて生きているんだろう。


晶子と晃…



若菜ちゃんとケンチャン…


桜井君…



マイクロシティのファンの人たち…



そして、わかっていながら見てみぬ振りをしてくれるボディーガードの男性…



心底感謝の気持ちで一杯だよ。



「さぁ!そろそろ病室戻ろうか、少し冷えて来たし。」


ケンチャンが立ち上がってそう言った。



「そうだね!」



私達は、エレベーターで下へ降りた。



「実は千秋ちゃんに見せたいものもあるんだ。」



エレベーターを降りたケンチャンがはにかんでそう言った。



「え?」



ケンチャンはいたずらな笑顔で私の一歩先を歩いてゆく。



見せたい物って…?



なんだろう。



「んっ!?」



廊下の角を曲がった辺りで、ケンチャンが何かに気付いて足を止める。



「どっ…どしたの?」



ケンチャンの背後から前を覗く。



《先生こちらです、お願いします!》



あれ?



白衣を着た看護師さんが慌てた様子で先生を連れて仁の病室に入っていくのが見えた。



私とケンチャンは状況が掴めず目と目を合わせた。



「……。」



「……。」



まっまさかっ…

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