キミのとなり。
合計30発程の花火が打ち上げられた後、仁はもう一度会場に向かって声をかける。
「新年明けましておめでとうっ!!」
“オメデト~~!!”
「そんでもって、俺達の事を温かく祝福してくれて心から感謝でいっぱいです。……俺は、こいっ…千秋と、結婚します!」
“ヒュ~~!!”
“パチパチパチパチ!!”
沸き起こる拍手の嵐に答えるように改めて私も会場に向かって深く深く頭を下げた。
ふと、最前列を見るとそこには大好きな仲間達の笑顔があった。
若菜ちゃんや桜井くん…
晶子や晃や弘人……
みんながまるで自分の事のように喜んでくれているのが伝わってきて、ジワジワとまた目頭が熱くなった。
ありがとう、本当にたくさんたくさん勇気をくれて…
いつもいつもみんなに背中を押してもらっていたね。
みんながいなかったら私、きっとここまで来られなかったに違いないよ……。
だから、感謝してもしきれない程……感謝してるよ。
「じゃー、最後の曲になります。」
仁がそう言うと、もう一度あのイントロが流れ出す。
私と仁の思い出の曲…
私は慌ててステージから降りようとした。
“ギュッ”
だけど、仁は私の手を離さなかった。
「横で聴いてろ。」
「えっ…」
仁はそう言って、スタンドマイクを握り片手で私の手を強く握り締めながらいつもの優しい声で唄い出した。
“ドキンッドキンッドキンッ……”
眩しいスポットライトが、益々仁を素敵に見せる。
私はその光景をただ、横で見ていた。
そして、心底思ったんだ。
このまま時が、止まればいいのに―…
もし、これが夢なら、
もう一生覚めないで…と。
「新年明けましておめでとうっ!!」
“オメデト~~!!”
「そんでもって、俺達の事を温かく祝福してくれて心から感謝でいっぱいです。……俺は、こいっ…千秋と、結婚します!」
“ヒュ~~!!”
“パチパチパチパチ!!”
沸き起こる拍手の嵐に答えるように改めて私も会場に向かって深く深く頭を下げた。
ふと、最前列を見るとそこには大好きな仲間達の笑顔があった。
若菜ちゃんや桜井くん…
晶子や晃や弘人……
みんながまるで自分の事のように喜んでくれているのが伝わってきて、ジワジワとまた目頭が熱くなった。
ありがとう、本当にたくさんたくさん勇気をくれて…
いつもいつもみんなに背中を押してもらっていたね。
みんながいなかったら私、きっとここまで来られなかったに違いないよ……。
だから、感謝してもしきれない程……感謝してるよ。
「じゃー、最後の曲になります。」
仁がそう言うと、もう一度あのイントロが流れ出す。
私と仁の思い出の曲…
私は慌ててステージから降りようとした。
“ギュッ”
だけど、仁は私の手を離さなかった。
「横で聴いてろ。」
「えっ…」
仁はそう言って、スタンドマイクを握り片手で私の手を強く握り締めながらいつもの優しい声で唄い出した。
“ドキンッドキンッドキンッ……”
眩しいスポットライトが、益々仁を素敵に見せる。
私はその光景をただ、横で見ていた。
そして、心底思ったんだ。
このまま時が、止まればいいのに―…
もし、これが夢なら、
もう一生覚めないで…と。