キミのとなり。
幸福の扉
演奏が終わると会場からは溜息が漏れた。
後ろで誰かが話している。
『すごいねぇ…』
『めちゃくちゃいい曲~』
『早くジンの唄に合わせて聴きたいよね~。』
ハッ仁……
私は急いでマンションへ帰った。
仁の部屋には明かりが点いている。
“ピンポーン…”
チャイムを鳴らしてはみたけれど、あいつは出てこない。
心配になった私は仁の部屋のドアに手をかけた。
“ガチャッ…”
鍵が開いてる。
ゆっくりドアを引き寄せた。
「あの~…」
玄関から中を覗き込んだけど仁の返事はない。
「だっ大丈夫~?」
…………。
無反応。
寝てるのかな?
恐る恐る部屋に足を踏み入れてみた。
すると、あいつが床に倒れているのが目に入った。
「じっ仁!?」
仁を抱き起こし体を揺らす。
「ねぇ…ちょっとぉ!!」
あっ熱い…!
仁はすごい熱だった。
私は意識のもうろうとしている仁をベッドに寝かせ、急いで自分の部屋にあった風邪薬と水枕に氷を入れて持ってきた。
「仁!わかる?薬…」
「………。」
うっすら目を開ける仁の体を少し起こして薬を飲ませた。
薬を飲み終わった仁の頭に水枕を敷いてゆっくりベッドに寝かせる。
顔を真っ赤にして苦しそうな息遣いをする仁。
こんな弱いところ、初めて見たな……。
しばらくして、薬の効果か仁は落ち着いた様子を見せた。
よかった……
時刻は10時半――
私は仁の看病をしている内に、ウトウトとベッドの脇で寝入ってしまった。
後ろで誰かが話している。
『すごいねぇ…』
『めちゃくちゃいい曲~』
『早くジンの唄に合わせて聴きたいよね~。』
ハッ仁……
私は急いでマンションへ帰った。
仁の部屋には明かりが点いている。
“ピンポーン…”
チャイムを鳴らしてはみたけれど、あいつは出てこない。
心配になった私は仁の部屋のドアに手をかけた。
“ガチャッ…”
鍵が開いてる。
ゆっくりドアを引き寄せた。
「あの~…」
玄関から中を覗き込んだけど仁の返事はない。
「だっ大丈夫~?」
…………。
無反応。
寝てるのかな?
恐る恐る部屋に足を踏み入れてみた。
すると、あいつが床に倒れているのが目に入った。
「じっ仁!?」
仁を抱き起こし体を揺らす。
「ねぇ…ちょっとぉ!!」
あっ熱い…!
仁はすごい熱だった。
私は意識のもうろうとしている仁をベッドに寝かせ、急いで自分の部屋にあった風邪薬と水枕に氷を入れて持ってきた。
「仁!わかる?薬…」
「………。」
うっすら目を開ける仁の体を少し起こして薬を飲ませた。
薬を飲み終わった仁の頭に水枕を敷いてゆっくりベッドに寝かせる。
顔を真っ赤にして苦しそうな息遣いをする仁。
こんな弱いところ、初めて見たな……。
しばらくして、薬の効果か仁は落ち着いた様子を見せた。
よかった……
時刻は10時半――
私は仁の看病をしている内に、ウトウトとベッドの脇で寝入ってしまった。