キミのとなり。
「あんたの為の唄だ。」
「…どっどうして?」
「あんたが暗い顔だと毎日顔合わすこっちまで暗い気分になるからなっ。」
仁は得意の皮肉を織り交ぜてそう言った。
だけどちゃんとわかってる。
その言葉の意味はちゃんと・・・
不器用で伝わりにくいけど、必死に何かで励まそうとしてくれてるのはわかってるよ。
いつからこんなに仁の事、理解できるようになったんだろう……。
自分でも驚いてる。
“これはもしかして……”
そう考えたら急に胸が苦しくなった。
「…そっそれじゃ、そろそろ帰るね!」
気持ちが確信に変わる前に、立ち上がった。
「あっ…」
仁が何か言いかけた。
「ん?」
「ありがとな。」
初めて仁の口から聞いた
『ありがとう』の言葉。
私はうん、とうなずいて部屋を出た。
信じられない……
絶対好きになんかなるはずないって思ってた。
あんな無愛想で不器用で口の悪い奴。
だけど…
私の中で確かにその気持ちはあって、
ゆっくりと風船みたいに膨らみ始めている。
そしてその内に、パンッと弾けて止められなくなってしまうんじゃないか
そんな気分になる。
「…どっどうして?」
「あんたが暗い顔だと毎日顔合わすこっちまで暗い気分になるからなっ。」
仁は得意の皮肉を織り交ぜてそう言った。
だけどちゃんとわかってる。
その言葉の意味はちゃんと・・・
不器用で伝わりにくいけど、必死に何かで励まそうとしてくれてるのはわかってるよ。
いつからこんなに仁の事、理解できるようになったんだろう……。
自分でも驚いてる。
“これはもしかして……”
そう考えたら急に胸が苦しくなった。
「…そっそれじゃ、そろそろ帰るね!」
気持ちが確信に変わる前に、立ち上がった。
「あっ…」
仁が何か言いかけた。
「ん?」
「ありがとな。」
初めて仁の口から聞いた
『ありがとう』の言葉。
私はうん、とうなずいて部屋を出た。
信じられない……
絶対好きになんかなるはずないって思ってた。
あんな無愛想で不器用で口の悪い奴。
だけど…
私の中で確かにその気持ちはあって、
ゆっくりと風船みたいに膨らみ始めている。
そしてその内に、パンッと弾けて止められなくなってしまうんじゃないか
そんな気分になる。