赤い狼と黒い兎


俺は幼いながらもそれで気付いた。

――俺は、親父に、売られた――



「気持ちよくしてあげるね、向日葵チャン♪」



それは、俺が中2になるまでずっと…続けられた。

金欲しさに俺を売る親父と、性欲に集る女共が大嫌いだった。


だから、俺の中で女は世界で一番嫌いなものに入る。

近付いて来るだけで吐き気がする。



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