赤い狼と黒い兎


「可哀想に…」と呟く嶽にあたしは睨んだ。



『似てねーよ。一緒にすんなハゲ!』

「嶽、ハゲなのか?」

「ちげぇよ!亜稀羅、真に受けんな!!」



ああ…亜稀羅の純粋さかわいい…。



「デレッデレだな…」

「ま、馨が一番可愛がってンの亜稀羅だからな。…つーか瑠衣は?」

「おーい」



そこで遅れて登場する瑠衣。

程好くランニングして来たのが伺える。



「速ぇなぁ、お前ら」

「何だ。また競争して来たのか」

「まぁな」

「お前も懲りねぇなぁ。馨に勝てるわきゃねーだろ〜?」

「やってみねーとわかんねぇだろ!」

「「ムダムダ(笑)」」

「うるっせぇ!!ここで双子パワー発揮させんな!!」



ウケる…(笑)

朱雀の下っぱくんがあたしに飲み物をくれた。

その次に嶽とか瑠衣とかに。



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