赤い狼と黒い兎


moonのメンバーが血相変えて、倉庫に入って来る。



「おやおや…。招いてもない客が来ましたねぇ…。まぁいい」



男は怪しく笑って、あたしを見た。

嫌だ、怖い、怖いよ…嶽――…



「オイ」



すると、2階から嶽がタバコを吹かしながら見下ろしていた。



「そいつに手ェ出すな。俺のだ」

「嶽さん」

「嶽、てめぇ!!」



瑠宇がキレて、走り出したが前にいた男たちに阻まれ行けなくなった。

何で…?どうして、瑠宇キレてるの…?

瑠衣…?

だって、嶽は…仲間でしょ…?



「ん?どーしたよ瑠宇」



クックックッと喉で笑う嶽。

それに今にも殴りに行きそうな勢いの瑠宇。

何で?どうして?

あたしの頭から疑問は尽きない。



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