赤い狼と黒い兎


朝、久しぶりに亜稀羅のバイクに乗って学校へ行った。

…なんか、いろいろ危ないらしい。

ま、ムリもないか。黒狼のバイクで学校行ってたし。

教室に向かわずに、音楽室に行った。

最近何をするにもそこだ。

もちろん、亜稀羅も居るけどね。



ガラガラガラ

「あ、馨ちゃん!」

「馨!」



音楽室に入った途端、素早くひまに抱き付かれる。

…なんか、かわいい。



「くっ…くそひまわりー――ッ!!!」



先に抱き付こうとしていた磨子がひまに飛び蹴りをかましていた。

…まぁ避けられてんだけど。



「アタシの馨ちゃんから離な!」

「はぁ?いつお前のになったんだよ、バカか」

「んなっ!アンタだってそうでしょッ!!」



う〜ん…ひと騒動ありそうだねぇ…。



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