赤い狼と黒い兎
「え〜」
「えーって何。ほら上行くぞ」
…龍希が、まともだ。
3人は大人しく龍希について行く。
あたしはコタに「またね」と言って後を追った。
幹部部屋かな?
階段を登り、2階へ上がる。
「どうぞ」
『あ、ありがと…』
やっぱり紳士的な朔弥は紳士スマイルでドアを開けてくれた。
…なんか慣れないと恥ずかしい。
『…あれ?』
前よりなんか広くなった…?
っていうか、物無くなった……?
「どうかした?」
『……亜稀羅』
後ろにいた亜稀羅を見れば、苦笑いのように笑っていた。
…まぁ、そりゃあ…
『無くなりもする、か……』
瑠宇が片しに来たのかな?それとも先代の誰か…。
…そんな事を考えるのも億劫だな。