赤い狼と黒い兎


「え〜」

「えーって何。ほら上行くぞ」



…龍希が、まともだ。

3人は大人しく龍希について行く。

あたしはコタに「またね」と言って後を追った。

幹部部屋かな?

階段を登り、2階へ上がる。



「どうぞ」

『あ、ありがと…』



やっぱり紳士的な朔弥は紳士スマイルでドアを開けてくれた。

…なんか慣れないと恥ずかしい。



『…あれ?』



前よりなんか広くなった…?

っていうか、物無くなった……?



「どうかした?」

『……亜稀羅』



後ろにいた亜稀羅を見れば、苦笑いのように笑っていた。

…まぁ、そりゃあ…



『無くなりもする、か……』



瑠宇が片しに来たのかな?それとも先代の誰か…。

…そんな事を考えるのも億劫だな。



< 202 / 286 >

この作品をシェア

pagetop