赤い狼と黒い兎


……。



「ちっさいってなんだよ…」

「え?じゃ大きい?」

「そーゆう問題じゃねぇ」



こいつら…。グルになると毒舌が2倍になるから嫌だ…。



「なんだ。唯兎、馨のこと好きなのか」



ニヤニヤそう言ってきた龍希。



「………」

「おっ!?無言ということは肯定か!」

「否定もしてねぇけど。」

「でも、好きなんだろ?」



……ああ、そうですよ。好きですが何か?

…とか言えねーし。

つか言える状況じゃねぇだろ、これ。

わかるか、この人を射殺せそうな圧力と殺気!

お前にはわかんねーのかあほ龍希。



「唯兎さーん、どーなんだよ」

「…会話が中2だな」



< 212 / 286 >

この作品をシェア

pagetop