赤い狼と黒い兎
マジでどこだ…?
いやでも見たことあるような…。
すると、ガチャリと扉が開いた。
「目が覚めてましたか。」
『……』
黒縁眼鏡をかけた、いかに優等生な男。
片手には何やらプレートを持っている。
「一応、死なれちゃ困るとのことで」
『……。』
「喋らないんですか?それとも喋れない、とか?」
バカにしたように笑う眼鏡男。
喋る必要がないから、喋らないだけだが?
「…昔と何一つ変わらないですね。特に目、とか…」
ニヤリと笑いプレートを地面に下ろす。
…どうやってそれを食えと?
まぁ食う気もねぇけどさ。