赤い狼と黒い兎
少し首を傾げると、むぎゅっと頬を摘ままれた。
『っ!?』
「何1人で戦ってんの?挙げ句殺られそうになって傷だらけでさぁ。しかも死にかけて?俺ら助けに行った意味ねぇじゃん。マジ馨サンにはいろいろびっくりなんスけど。」
『い…いらいっふ(痛いっす)…』
すげーマシンガントーク。
いや、トークじゃないか。
軽く説教食らってるなあたし。
「痛いじゃねぇっての。お前、俺が何年寿命縮まったかわかる?」
『…ふ、ふいまへん(すいません)』
「マジ、心臓に悪いから…やめろよな…」