炎舞桜華
「入学式初っぱなから遅刻して来たヤツ等も、よく聞いてろよ?」
確実に私達への当て付け…。
どうやら、呆れて何も言えないらしい。
「俺は、今日からこの1‐Aの担任になる篠塚だ。俺の授業バックレたりしたら、どうなるか覚悟しておけよ…?」
自己紹介に脅しをくっ付け話した篠塚は、殺気を出しながら企む様に微笑していた。
どうやら、効果は絶大だった様で、クラスのヤツ等は、顔を青ざめていた。
「少量の殺気で……やるじゃん篠塚…」
私の前に座っている雛が、私に聞こえるか聞こえないかの小声で呟いた。
今、きっと同じ事を考えてたと思う。