炎舞桜華



一人で過ごすのには広すぎる自分の部屋。




大きい机の引き出しから、通帳を取り出し、必要最低限のモノをそこらにあった鞄に詰め込み家を出た。





あの女は、私に「出ていって。」と。





ご丁寧に住処まで用意して。



「言われなくても、こんな家…こっちから願い下げ。」




豪華過ぎる家の前で、小さく呟いた。










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