初恋
二人の時間は本当にきまづくて…
お互い言葉を発するとしたら咳をコンッ。
ってしたり、
唾をごくりと飲んだり。
でもその沈黙を破ったのは
私のほうだった。
「彼女…とかいないんですか?」
彼女がいたならこの恋?は無理だ。
まずはこれをきかないと…
「いないよ。」
「そうですか…。」
よかった~。
私はホッと息を吐いた。
「そっちは?……美夏は彼氏いるの?」
また名前を呼ばれて心臓がどきんと打つ。
「いませんっ。」
「そか」
蓮はまたふっと笑った。