初恋


「とりにいくってどこに…?」

「俺んち。」

「わかりませんよ!!」



…。
やばい。また捨てられるかも…。

「わっわかりました。」

「ABC高校のすぐ隣だから。」



ABC高校…。
私の学校!!

「私ABC高校なんですよ~」

「そんなの知るか。」

「すみませんっ…。」

感じワル男はあきれたように答えた。


「なら明日、学校ついたら連絡しろ。」

「あっは…。」

って…

切れちゃった。



「で、返してもらえるの?」

「明日高校ついたら連絡しろって…。」

「良かったね。」

「うっうん…でも…その電話の人が、あのうるせぇの感じ悪い男で…」

「会うこと…あったね(笑)」

笑いながら梓はそういうけど笑ってる場合じゃない。
もしかしたら家で殺されちゃうかも…。


電話だからって生意気いっちゃったしなぁ…。
明日がくるのこわいよう…



でもでもっ!!

携帯もらったらすぐ帰ろう。
そしたら殺されないよね☆





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