天国からの涙
きょーちゃんが居ない日々
私は目覚めると
病院に居た。
私は数週間意識不明だったらしい。
お母さんが泣きながら話してくれた。
それからきょーちゃんの事も。
きょーちゃんは今植物状態らしい。
私は泣きながらその話を聞いた。

きょーちゃんは馬鹿だ。
自分で心臓差すなんて。

私は
その話を聞いた次の日
きょーちゃんの病室へ向かった。

個室だった。
コンコン。
もちろん
返事はない。
中へ入るときょーちゃんは
色んな機械と結ばれていた。
本当きょーちゃんは馬鹿。
馬鹿すぎる。

私はその日から
毎日きょーちゃんの病室へ
向かった。
ある日、
枕の下にあった手紙を見つけた。
村瀬華様
と書いてあった。
私宛て?
そう思っていた時
男の人が入ってきた。
「恭一さん担当の医者です。」
「そうですか。初めまして。」
お医者さんは白衣ってイメージしか無いからその人が医者とは思わなかった。だって普通の私服だったから。
「その手紙……。」
私が持っていた手紙を指差した。「これが何か?」
「恭一さん、華さんが意識不明の時一度だけ目を覚まされてます。」「えっ?本当ですか?」「えぇ。その時華さんの容体を話しました。すると紙と封筒とペンを持ってくるように言われました。おそらくその時書いた物でしょう。」
「そうですか。」「きょーちゃんはまた意識もどりますか?」
「………もう一生戻る事はないとおもいます。」

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