天国からの涙
「結婚指輪は
直接渡すもんでしょ。
馬鹿馬鹿」
私は
泣き崩れた。
そしてそっと
きょーちゃんにKissをした。
すると指がピクっと
動いた!
「きょーちゃん?きょーちゃん」
でも、きょーちゃんは
そのまま天国へ
逝った。

嫌な機械音が
部屋中に流れた。
ピーーーー。






先生は一生懸命
人工呼吸をした。
そんな事をしても無駄な事は
私にも分かってる。

「先生、もういいです。
きょーちゃんのお母さんとお父さんはもう居ないから葬儀は私にやらして下さい。」
先生は手を止めた。
「ご臨終です。」
「あなたはまだ高校生だし、親御さんの了解を得ないと」
「もう、言いました。こうなる事は分かってましたからちょっと前に話しました。」
「分かりました。一度、親御さんを連れて来て下さい。」
「はい。」


「では、
もう、よろしいですか?」
「はい。」
そういうと先生は
テレビで見るような
ベッド付きのカーで顔をかくされ運ばれて行った。


私はそこで、泣き崩れた。


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