空からの届けもの

 リーダーはそう言うと、さっさと遠退いて行った。


「僕……宛て?」


 テトラはただただ、呆然。


「あの責任者、真面目だなー」


 その光景を見ていたエフが呟く。


 どういうことか、説明してもらおう。


「一般人ってさ、俺らには関わりたくないんだよな。
だから荷物を本人に渡すなんて、滅多にないことなんだ。
酷いと横取りされるしな。

投げて寄越したのは、俺らに触れちゃいけないっていう決まりがあるからだ」




丁寧な説明をありがとう、エフ。


「とりあえず、開けてみれば?」


「もう始まりますよ。後にします」


「ノリ悪いなー。みんな見たいんだから、さっさと開けろよー。進行しないだろー」


「みんな?進行?」



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