空からの届けもの
夕日が沈み、辺りが暗くなってきた頃。
ようやくテトラ達の仕事は終わった。
「今日の分だ」
リーダーから報酬を受け取り、木刀を持ち。
「帰りましょう、エフ先輩」
「おいおい、忘れてく気じゃねーだろーな」
呆れた顔であの剣を指し示すエフ。ギクッとするテトラ。
「……そもそも、誰からのものなんでしょう?
結構高級そうだけど、こんなもの手に入れられる知り合いなんて……」
「お前、なんでも高級って言うよな。でもまあ、確かにこれ……宝石、か?」
鞘自体は木だが、その縁は金色に輝いている。
そしてエフの目線の先には、深い赤色をした石がはめ込まれている。
テトラもそれを見て、そして。
「ホーセキ?それ、なんですか?」
まあ、いつものことだ。