空からの届けもの

 が。


「あ、いや、でも……やっぱり、仕事を辞めるわけには行かないから」


 剣、ガックリ。


「いいよ、その辺は。ご主人様に頼んで、次の仕事が見つかるまで面倒見るからさ」


「生活費くれるってこと?僕だけじゃなくて、母さんの分も?」


「もちろん」


「……母さん、病気なんだけど……」


「それでテトラが働いてるのか。分かった、治療費込みで引き受けよう」


「よし乗った」





 若干姫君がかわいそうな気もするが、こうしてテトラは旅に出る決断をしたのだった。






             †











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