空からの届けもの
再び部屋――薄暗く、ボロボロの布団と思われる物のみある空間に来たテトラ。
その手には、爆弾を解体するための道具が握られている。
(初めてやる種類だし……慎重にやらないと)
座り込み、慣れた手つきで解体を始めた。
少年の名は、テトラ。
実年齢よりずっと幼く見える彼の仕事は、爆弾解体。
この国の『手工業』の1つ。仕事内容は、依頼された爆弾を解体したり作ったりすること。
「うわ、これは細かい……」
そんな、常人なら誰でも嫌がりそうな職に就いている彼の身分は。
「……ん?あっ、そうなってるんだ」
この国で最も低い――不可触・奴隷族。
数時間して、テトラは解体を終えた。
「やっと……終わった……」