エンキョリレンアイ






先程の愛ちゃんの衝撃発言の後、彼女と同じく、俺達と同じチームになる予定の残りの1回生の女の子5人とも自己紹介を交わした。




「どーすんだよ。」



ゼンと2人きりになったデカイだけの教室。
俺はゼンに問い詰めた。この先この女子6人(しかも初心者)をどうするかについてだ。


「どーって?」



マヌケ面でポテチを食べるゼン。



「お前なぁ、女子6人はやりすぎだって。他のチームは男子8人とかなのに。マジ信じらんねぇ。絶対優勝できねぇし。」



ブツブツと文句を言う俺を無視して、ポテチを口に運びながらダンスの構成を練っているゼン。

(あ〜もう…)





ゼンに勝手に話を進められたせいもあって何だか少し腹が立っていた俺は、教室を出ようとドアに向かった。




「何〜?やる前から諦めんのぉ?」




聞き慣れた声、



「コンビニでお菓子買ったんだけど、食べる?」


香澄がドアの前に立っていた。





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