エンキョリレンアイ
大阪出身の我らがサークルリーダー、ゼン君のおでましです。
「あんなぁ今日はぁ…って…皆全然ジャンルで集まってないやん。本間萎える。早よ座っちゃってよー。」
ゼンの大阪弁(ゼンいわく泉州弁)に爆笑しながら皆が席に着く。
デカイ教室にざっと300人はいる。もうすっかり見慣れた風景だ。
「ハイ、まだチームのコがわからないジャンルリーダーは早くチームのメンバー表を取りに来て下さい−。」
と言って、ゼンは俺の方を見てニヤっと笑った。
ゼンともこのサークルで出会った仲間だ。初めは赤い髪の毛に穴だらけの耳、絶対に俺とは別の生き物だと思ってたけど。
実は見た目によらず人懐っこくて涙脆くて…かなりいい奴。
俺はゼンの元へメンバー表を
取りに行った。