エンキョリレンアイ
「えへへ♪学祭最後だから、優太クンと一緒に出たいなぁって♪えへへ♪」
そんな無意味なゼンのぶりっ子を完全無視する俺。
「でも大丈夫なのか?また後輩とかに文句言われんじゃねぇの??『オレもゼンさんとがい−!』みたいな。」
ニヤニヤした顔をさらにニヤつかせたゼン。
黙ったまま、またメンバー表を指差しながら、
「うん♪せやから俺と優太以外、全員初心者♪」
「え−!?マジかよ−。何かやる気出ねえなぁ。一応コンテストだぜ?」
そう。学祭といえどコンテストなのだ。毎年有名なダンサーが来て審査して優勝が決められる。
残業ながら優勝したことは、まだ無い。
今年は最後だからメンバー楽しみにしてたのになぁ。
するとゼンがまさかの驚愕発言。
「俺ら以外は全員女の子やで♪♪」