水に映る月
 

「分からんって、どーゆこと?純ちゃん、どこで何してんねん。」


「知らない。」


「知らんじゃないやろ?てか、純ちゃん、酔ってるんか?」


「教えたくない。」



あたしは、ヤキモチを妬いている。

清香と遊びに行った慧に、腹を立てている。


慧が誰と遊ぼうが、それは彼の自由なのに‥。

分かってるのに‥。



「もぉ寝るから、電話切る。オヤスミナサイ♪」


いい加減な受け答えをしていると、慧は


「純!」


って、怒った声で呼んだ。


 
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