水に映る月
オヤスミナサイを言って、あたしと清香はベッド、慧はソファで眠った。
疲れていたみたい。
清香に起こされるまで、爆睡していた。
「はよ‥。」
目覚めて、すぐにソファを見た。
慧は、いなかった。
「ケイちゃんは?」
あたしは清香に訊いた。
「知らん。起きたらおらんかったよ。」
彼女は肩をすくめた。
ベッドから降り、ふとローテーブルを見る。
テーブルにはメモと鍵、それから千円札が数枚、置いてあった。