水に映る月
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│鍵はドアポケットに │
│入れといてな │
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│メシ食えよ │
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「このお金で、ゴハン食べろってこと‥?」
走り書きしたメモに目を通して、あたしは呟いた。
「ラッキーやん♪ケイちゃんって超イイ人やな。」
Tシャツを脱ぎながら、清香が声を弾ませる。
でも、泊めて貰った上に、お金まで貰えない‥
そう思ったけど‥。
「うん♪何、食べる?とりあえず梅田行こっか。」
あたしは、テーブルに置いていたお金を、自分のバッグに突っ込んだ。