水に映る月
 

真冬の夜風は冷たくて‥、

手袋を買えば良かった‥って、ちょっぴり後悔した。



でも、もうすぐ慧が来るはずだから‥



あたしは、キョロキョロと辺りを見回した。



─ 会社に辞表出して、親には暫く帰らんって伝えて来る。ヨシトにもな‥ ─



だから、何処かで待ち合わせしよう。

そう言った彼に、あたしは、アメ村で待ってるって言った。



0時15分になった。



─ ダイジョウブ‥

  慧は、必ず来るから‥


 
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