水に映る月
 

「なんで?この前は泊めてくれたやん。」


「あれは、ヨシトが迷惑掛けたからな。」


「じゃ、今日は?なんで遊びに連れてってくれたん?」


「純ちゃん、金返しに来てくれたやろ?」


「それだけ?」


「そうや。」



絶ッ対、嘘だと思った。



あんなに楽しかったのに?

あんなに仲良く過ごせたのに?



「じゃ、泊まらんくてもイイ‥。だから、また会って欲しい‥。」


涙を堪えて、あたしは想いを伝えた。


 
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