水に映る月
翌日は、朝からバイトだった。
まだ眠る慧を起こさないよう準備をして、貰った合鍵で鍵を閉め、マンションを出た。
駅へと向かいながら、ケータイをチェックする。
『純、ヒマ?(*^o^*)』
清香からメールが届いていた。
きっと、朝まで遊んでたんだ‥
もぉ、寝てるかな‥?
『ごめん、忙しィ』
清香には悪いと思ったけど、慧のことを話す気は無かった。
独占欲が強いのかもしれない。
彼女が部屋に来ることは、避けたいと思った。