遠吠えクラブ
【第二章】 千紘(PR誌編集者)
千紘は、美夏の家に持参する持ち寄り料理の特大タッパーが三つ入る紙袋を探すのに手間取って、出るのが遅れてあせっていた。
まったく、気がつくと押入れからあふれるくらいたまってしまう紙袋なのに、いざ出かけようとするとその日のファッションに会うデザインと用途に合うサイズが絶対に見つからないというのは、どういう呪いなのだろう。
それでなくとも近頃は、当日の服を決めるのになぜか毎日、膨大な時間がかかるようになってしまったというのに。
本当に不思議だ。誰がなんと言おうと絶対にそこまで太っていないはずなのに、鏡を見ると何を着ても信じられないほど太って見えてしまうのだから。
気に入っている洋服のブランドの、サイズ展開に問題があるのかも。近頃はどんな服も、リカちゃん人形のように小さいんだもの、あんな服が入るほうが異常だ。
まったく、気がつくと押入れからあふれるくらいたまってしまう紙袋なのに、いざ出かけようとするとその日のファッションに会うデザインと用途に合うサイズが絶対に見つからないというのは、どういう呪いなのだろう。
それでなくとも近頃は、当日の服を決めるのになぜか毎日、膨大な時間がかかるようになってしまったというのに。
本当に不思議だ。誰がなんと言おうと絶対にそこまで太っていないはずなのに、鏡を見ると何を着ても信じられないほど太って見えてしまうのだから。
気に入っている洋服のブランドの、サイズ展開に問題があるのかも。近頃はどんな服も、リカちゃん人形のように小さいんだもの、あんな服が入るほうが異常だ。