遠吠えクラブ
【第4章】 殺人者
 もううんざりだ。
 いつまであの女に耐え続けなければならないのだろう。

 最初の女も次の女も、結局は愛しているふりをしていたか、愛していると錯覚したがっていただけだ。

 だから、邪魔なあの二人は消さなければならなかった。
 あの二人も薄々気がついていたはずだ。
 だから嫉妬して、無理やり引き離そうとしたんだ。
 殺されてもしかたがないだろう。

 こんどもまた、わからせてやらなければ。
 真実のパートナーは誰かということを。
 お前が、ただの邪魔者だっていうことを。

 殺すのなんて、わけはない。
 最初も次も、ほんとに簡単だったんだから。
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