遠吠えクラブ
【第五章】 ホームパーティー
美夏「羽純、千紘、久しぶり! あら遊ちゃん大きくなったわねえ。羽純、遊ちゃんマッシュポテト食べられる?」

羽純「乳製品はまだ食べさせてないんだけど、それって入ってる?」

美夏「牛乳もバターも生クリームもチーズも入ってる。遊ちゃん用に、ニンニクだけ抜いたんだけど…」

羽純「じゃ、今日が乳製品でビューの日にする。どうせいつかは食べさせなきゃいけないんだから」

美夏「大丈夫かなあ。うちのご飯で蕁麻疹とか出たらやだなあ」

羽純「なんか出た時は出た時よ。たくましく育てるって決めたんだから」

千紘「羽純が、こんな肝っ玉母さんになるとはねえ…。あ、嬉しい! バーニャカウダだっ! 早くワイン開けようよ」

羽純「千紘さあ、なんか前に会った時からさらにまた大きくなってない?」

千紘「え、なにが? あ、これコールラビだよね。さすが美夏のバーニャカウダは野菜のラインナップがぜっんぜん違うわー、菊芋に金美人参に紅芯大根、ウイキョウとパプリカだー。嬉しくて倒れそう」
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