遠吠えクラブ
 あの晩のレオは、本当に悲しそうだった。

 僕はやりきれなくて、酒をがぶ飲みして、弥生はやっとせいせいするという表情で、上機嫌で飲みまくっていて。

 ふたりでソファでうたた寝してしまって、途中、弥生がいないことは気がついたけど、トイレにでも行ったんだろうと思ってまた眠ってしまった。

 そしたら、レオに起こされた。

 そうだ、なんであの時、レオはびしょ濡れだったんだろう? 
 まるで風呂に入ったみたいにびっしょり濡れていて、風呂場のほうに僕を連れていこうとするから、行ってみたら弥生が…。
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