私の心が死んだ時…
「言わないでおこうと思った。でも・・・・ダメだよ。このままじゃ・・・・」



彩は麻衣がはっきり言うのを初めて聞いた。



麻衣自身本当は言わないでおこうと思っていた。



涼と彩は両想いだった。それを涼の事が好きだった女が邪魔をして壊した事を知っている。



彩には言えなかったが、涼は彩に告白をしようとしていた・・・・あの噂さえなければ付き合っていただろう。



そして今彩がこんな風に荒れる事も・・・・なかった。



噂なんかでどうにもならないだろうと思って、何もしなかった自分が今となっては恨めしい。



だから・・・・それを償いたかったのかもしれない。



彩はこんな風になる子ではなかったのだから・・・・。



「涼との事を・・・・忘れなきゃ」




涼の名は・・・彩には禁句になっていた。それを分かっていて麻衣は出した。




彩はこのままだと・・・壊れると思ったから。
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